こんにちは!香川大学大学院 修士1年の渡邊です。
このたび、メンバーで順番にブログを書いていくことになり、僕がトップバッターとして、
「プロジェクトで目指すこと、団体立ち上げの想い」について書かせていただきます。
はじまりは、設計演習の敷地だった
このプロジェクトが始まったのは、大学の設計演習の授業がきっかけでした。
「笠島」という敷地が与えられて、設計課題に取り組む、ただそれだけのはずでした。
でも、実際に現地に行ってみたときのことは、今でもよく覚えています。
自転車で坂を登って、その先を下ると、急に町が開けて、石畳の路地や昔ながらの建物が出迎えてくれました。
静かで、時間が止まっているような感覚。まるで別世界に来たような、不思議な感動がありました。

感動のすぐあとにあった違和感
だけどその直後に、「あれ?」と感じたのもはっきり覚えています。
きれいな町並みが残っているのに、人の気配がほとんどない。
まるで映画のセットみたいで、「町並みは守られているけど、暮らしは残っていないんだな」と気づいたんです。
それからこの場所は、ただの「課題の敷地」じゃなくなりました。
「変えてみたい場所」になったんです。

僕たちが目指すこと
いま、僕たちは学生主体でこの笠島という町に関わっています。
目指しているのは、古民家をただ修理することでも、観光地っぽく整えることでもなくて、「ここで暮らしたい」と思えるような未来をつくることです。
最近では、瀬戸内国際芸術祭をきっかけに暮らしが少しずつ動き出した島もあります。
笠島でも、僕たち学生が関わることで、少しずつでも日常に“暮らしの気配”を取り戻せたらと思っています。
まだまだわからないことばかりだけど、建築が好きで、人の暮らしに興味がある僕たちだからこそできることがあると信じて、みんなで手を動かしています。
この町での経験が、きっと自分たち自身のこれからにもつながっていくんじゃないかと思っています。
「音の実験室」からはじまる6年間
そしてこのプロジェクトは、短期間で終わるものではありません。
2025年の瀬戸内国際芸術祭の秋会期では、豊島邸を使って「音の実験室」という展示を行います。
塩飽大工の技術が残る住宅を通じて、建物のもつ“豊かさ”を感じてもらえたらと思っています。
でも、それはあくまで第一歩です。
僕たち「KASASHIMA STUDIO」は、2028年、2031年と続く瀬戸芸のサイクルにあわせて、6年間にわたってこの町に関わり続ける予定です。

「暮らしたい町」をめざして
若者の関係人口を少しずつ増やして、いつか実際に暮らす人が生まれるまちにしたい。
町並みの保存だけじゃなくて、ちゃんと「人が暮らしている風景」を取り戻すことを目指して、笠島での一歩を踏み出しています。
おわりに
以上、素直な気持ちで書かせてもらいました。
読んでくださってありがとうございました! 次回のブログもぜひお楽しみに!

